#50
線香花火よりもネズミ花火のほうが好きって言ったら、
意外だねって言われちゃった。
私はしんみりと消えていく人生よりも、
今は、無様に転げまわる方が何倍も惹かれる。
#49
虫除けスプレーの香りが広がると、
毎年どこかの光景を思い出したりするの。
匂いっていうのはタイムマシンみたいだね。
自分では行き先を選べない、ほんとうに気まぐれだけど。
#48
夏の魔法なんて安っぽい言葉は信じない。
#47
悲しい歌はもう歌い飽きたけど、まだもう少し必要なんだ。
でも悲しいだけの歌は聞きたくないから、
少しだけ楽しいメロディをなぞってみる。
#46
元気でねって言葉は、その時々でとても辛い言葉にもなる。
#45
好きとか嫌いとか、最初に言い出したのは誰なのかなあ。
できれば、そっと秘密にしておいてほしかったです。
#44
利いた風なことを言わないで。
あなたの心を削ったような言葉が聞きたい。
#43
駆け引きとか、そういう難しいことは分からないよ。
私は綺麗な物は綺麗だと思いながら生きていきたい。
#42
ちょっとした言葉で人はすぐに傷つくけど、
私は、全然そんなことないよっていつも笑っていたい。
繊細さよりも、強さを身につけたい。
#41
夏の盛りって今頃のことをいうのかな。
でも夜の風はまだ夏になりきれていないみたいで、
たまに吹いてくる風もどこか寂しい。
#40
優しい歌は信用できない。
優しい言葉と同じくらいに、ね。
#39
うん。そうだね。泣いていても何も始まらないね。
君はいつでも正しかった。
でもね、私は何か始めたい訳じゃなかったんだよ。
終わらせたくないから、泣いてたんだ。
そうすることで醜く君にしがみついてたんだ。
#38
優しくしないで、なんて、まるで古いドラマのセリフみたい。
本当に優しくされたくない人なんているはずないのに。
でも、ちょっと一人になりたい時は、
きっと思ったよりもたくさんある。
#37
雨。この雨が過ぎたら、きっともう夏がそこにある。
#36
「この花はね、病んでいるんだよ」
六月の花壇の前に座り込んで、
なんだかおかしな斑模様になっている花を見ていたら、
そっとそう教えてくれた君。
雨の下、傘の陰になった表情の陰影。
耳鳴りみたいに降り続ける雨の音。
全部覚えている。
とても悲しそうな顔をしていたね。
あの時、本当に病んでいたのは君の方だったのに。
#35
肌の温もり、とかって、
この季節でも魅力的な物なのかなあ。
#34
最近の女子高生は進んでる、とか、
17歳は特別な一年だ、とか。
そんなありがちなことを真剣に言われたって、
私は私なりの毎日を生きていくしかないんだ。
買ったばかりのコロンの小瓶が夏の陽射しの中で揺れている。
#33
夕暮れの残骸ってどういうものだろう。
そんな悲しいものは知りたくないけど、今日も一日が終わる。
#32
もう一度だけ、頬に触れてください。
#31
言い訳も嘘もいらないよ。
でも、本当のことも聞きたくないんだ。
私が口を閉じるのは、君の口を塞ぐわけにはいかないからなんだ。
#30
放課後の教室。
ファッション雑誌を囲む子たちの肩越しに、
梅雨の空を見上げてる。
水着の特集。夏はこれでキメロとかなんとか。
とても華やか。可愛い。でも虚しい。
梅雨の空が明けたら海に行こう。
小さなラジオを持って、静かな浜辺に行こう。
#29
もうすぐ夏だからって誰かが言って笑ってた。
そう、夏が来る。
気持ちは君がいたあの季節に置き去りのまま。
#28
泣いているあなたに理由を聞くことはしないでいようと思う。
トモダチだから。私はそれ以上にはなりえないから。
そっと、一人で夜の部屋の中であなたの為に泣いていようと思う。
#27
何も言えないし、何も出来ない。
もし選ぶ権利があるとしたら、それはあなたの方。
#26
悲しいだけの歌なら聞きたくないよ。
#25
誰も傷つけずに生きていけるなら、
そうしたいなって本当に思うよ。
もしも反対に傷つけられることが避けられないなら、
一生忘れられないように傷つけて欲しいです。
#24
うまれてきて、ごめんなさい。
#23
君がくれたCDは未だに私の机の引き出しに。
結局包装を解くこともなかった。
何度も空けてみようと思ったけれども。
あの綺麗などこかのショップの包装紙の中には、
きっとまだ知らない君が眠っている。そんな気がして。
私は君についてまだ知らないことがあることに安堵しながら、
今日も、そしてきっと明日も、
引出しを開けてみることはしない。
#22
君の指が私の頬に触れた時。
私は、世界の秘密の一つを知ったような気持ちでした。
#21
綺麗な靴。ショウウィンドウの中で眠ってた。
綺麗な靴。ずっと見てた。
綺麗な靴。夏が来ることを知らないみたい。
綺麗な靴。爪を綺麗に塗った子が買っていった。
綺麗な靴。あなたのいなくなったショウウィンドウに、
映る影は私一人きり。
#20
ありがとう さようなら ありがとう
さようなら ごめんなさい
どの言葉がいいのかな。
ごめんなさい。やっぱりこれだよね。
私にはお礼も言う資格はない。
ごめんなさい。
#19
どうでもいいことを本当に楽しそうに話すあなたは、
私のとても大切な親友。
#18
会いたいなあ。
君は今、どこで何をしているんだろう。
そんな問いすら無意味だということは分かっているけど。
私はね、君がなんでもないような顔をして、
いつかのようにひょっこりと、
そこの窓から悪戯っぽい顔を出すんじゃないかなって、
そんな叶うはずもない夢を見ているよ。
#17
恋なんてゲームに過ぎないとあなたは言う。
そんな大したことのないはずの物に翻弄される私たちは、
なんてヒドイ顔をしていることだろう。
#16
休み時間に誰とも会話をしないで窓の外を眺め続けている君には、
きっと誰も手が届かない遠い夢があるんじゃないかって、
未来の一つも描くことが出来ない私はぼんやり思ってる。
#15
悲しいということを伝えるのに、
悲しいって言葉を何回言ったってダメだよね。
でも、他に言葉が見つからないんだ。
悲しい。悲しい。悲しい。
#14
形のない永遠を信じたわけじゃないの。
信じたいと、そう願っただけ。
#13
お元気ですか?
いつか、私がそちらに行くときには、
私たちが出会った日の夕暮れのように、
私の全てを染めてください。
#12
君の声を夢の中で聞くといつも思い出すのは、
もう、君の声を聞くことは出来ないんだということ。
#11
さようならって言葉を何度飲みこんだっけ。
あなたの名前を何度呼ぼうとしたっけ。
私の体を何度抱きしめて欲しいと思ったっけ。
何度囁いても、愛なんてなんだか分からないよ。
眠れずに真っ白な壁を眺めるだけの夜が、今夜も来る。
#10
降りそうで降らない今日の空は私達にあまりに似合いすぎていて、
はっきりして、と言いたくなる。
だけど、ずっとこのままでいて欲しいとも思う。
>返信
私は人影の絶えた放課後の廊下で、
どこかから聞こえてくる誰かの笑い声を聞くのが好きです。
#09
私達が繰り返しなぞる帰り道は、
ただ通り過ぎていくだけの景色のようで、
時々胸が痛くなる。
#08
聞いて欲しいことがあるの。誰かに聞いて欲しいこと。
とても大切なことなの。
でも、どうしてかな。
言葉がなにも見つからないよ。
#07
どの子がどの子を好きとか、誰が誰とつきあっているとか。
どこの男の子がカッコいいとか。
そんな話題で過ぎる放課後の教室は、どうしてかいつもすごく寂しい感じがする。
#06
知らない人の名前。誰と呼び間違えたの?
別に誰でも構わないよ。
必死にごまかそうとするあなたを見たくないだけ。
#05
君の手はいつも大きくて私はすっかり安心してしまう。
全部包み込まれてるような気持ちになる。
だからね? もう少しだけこのままでいて?
もう少しだけ嘘をついていて。お願い。
#04
今、世界中にどれくらい「寂しい」って思ってる人がいるのかな。
1億人くらい? ううん。きっともっと多いと思う。
大丈夫だよ。私も、その一人だから。
#03
男の人ってどうしてあんなに優しいのかな・・・。時々とても怖くなる。
どうしてこの世界には男の子と女の子がいるんだろう。
私にはどちらか一つだけでも充分なのに。
怖いの。裏切らないで。抱きしめていて。
#02
悲しさを伝えること。どうすればいいんだろう。
少なくても泣いてるだけじゃダメだよね。
#01
初めまして。こんにちは。
こんな堅苦しい挨拶から始めたらいいのかな。そんな風に始めて、今まで上手くいったことなんてほとんどないのに。でも、他に言う言葉も見つからないから。